幸 せ の ピ ン ト 。

アメリカのグランドキャニオンにまつわる話。 

 

あるアメリカ人の父親が息子の内面の成長

壮大な経験というプライスレスなものを得るために

夏休みを利用してグランドキャニオンへと

二人で車の旅に出ました。

 

途中、キャンプをしながらの旅です。

グランドキャニオンに至る道も

途中の風景も広大で

大自然に触れることの一つ一つが貴重な経験です。

 

そんなことを親心に思っていました。

 

 

そして、ついにグランドキャニオンに到着します。

 

雄大な世界の絶景の前では、人はちっぽけであり、どこか包み込まれているようでもあります。息子と並びながら、父親は感慨深くその景色を眺めていました。

 

 

で、その日の夜、息子が寝静まってから、

息子がどんなふうに感じたのか気になり書いた日記をこっそり見てみたそうです。

そしたらそこには

 

「今日はツバがよく飛んだ。明日はもっと遠くへ飛ばそう」

 

というようなことだけが書いてあった、とのことでした。

 

 

親の心、子知らず。笑

 

 

同じ景色を見ても

それぞれの観点によって見えるものは違います。

 

同じグランドキャニオンにも

ある人は、言葉にはできない何かを感じ

ある人は、自然の広大さを感じるかもしれません。

で、ある人は「ここはツバを飛ばしたら面白そうだ」と思います。

 

私たちはそれぞれの観点からピントを合わせ、世界を見ています。

 

何があっても「ありがとう」と言おうね、ということを聞いたりしますが、それはきっとその言葉によって世界にピントを合わせてるんですね。

 

「必ず人を褒めよう」という意識も

「幸せだなぁ」を口癖にするぞ、などもきっとそうです。

 

 

放っておくとずれてしまう瞬間瞬間の幸せのピントを、言葉や意識によって元に戻す。

 

 

私たちはそのピントから人生をのぞいていますからね。

 

 

L&R matsuo

L&Rvillage

株式会社 L&Rヴィレッジは作家喜多川泰の事務局の運営をはじめ、学びと読書を通じて人生を豊かにする場を創造する会社です。