読書の機会

夏が終わって

にわかに移動が多くなってきました。

「大変ですよね」

とよく言われるのですが、僕にとってはまったく大変ではない。

むしろ読書の時間が増えるので助かってます。

やはり事務所や自宅では

まとまった時間でなければできないやるべきことがたくさんあって

読書の時間をとりにくいんですね。

そういえば先日新幹線に乗って

横浜に帰ろうとしていたとき

ホーム上が動けないほど人で一杯だったことがあったんですね。

何事かと思っていたら

発車時刻になったら階段から

国民的超人気芸能人が上がってきた。

なるほどそういうことか

っていうか、どこでこの情報を手に入れるのか

その人が車両に乗り込むと人だかりも動いて

前を塞がれてしまって、危うく乗り損ねるところでした。

それほど大人気の方。

車両の外ではもう柵にへばりつくようにたくさんの女性ファンたちが。

駅員さんも何度も放送で離れるように促してと大変な騒ぎ。

その方は僕の斜め後ろに座られた。

車内はいたって静かなものですが、一般の方にしてみたら中をジロジロ見られるのはいいもんじゃないですから

みんなサンシェードを下ろす。でもその方はおろさずに女性たちが中が見えるようにしてあげている。かといってそっちを見たり手を振ったりしたらホームが大変なことになるからでしょうね、特にそちら方向を見るとかはしない。うーんさりげないけど、慣れてらっしゃる。

車両が走り出して僕は本を読んでいたんですが、しばらくしてお手洗いのために席を立った。

するとその方、本を読んでました。

同じ車両にいる人のほとんどが、スマホを見ているか、そうでない人はPCで何かを見ているといった感じでしたが、(多分)僕とその人だけ本を読んでいた。

「やっぱりね、本を読む人だから、ずうっと人気があるんだろうね」

なんて、自分に都合よく解釈しちゃいました。

そうなんです。

もう、そういうことなんですよ。ええ。

 

いやぁ、それにしても人気者も大変ですね。

L&Rvillage

株式会社 L&Rヴィレッジは作家喜多川泰の事務局の運営をはじめ、学びと読書を通じて人生を豊かにする場を創造する会社です。