信濃の国

長野県中野市で学校の先生の勉強会で講演。

一般の方の参加も可能だったので

合わせる場所が難しかったのですが

みなさん楽しそうに聴いてくださいました。


長野県には長野県民だけが歌える

「信濃の国」

という県歌があるそうです。

その歴史を聞き、その歌詞をみると

その県歌が長いことにも頷けます。

「県民」を意識し、郷土に誇りを持つ上で

今も昔も

歌はとても重要な役割を果たしているような気がしますね。


以前、

「出身を聞かれたときに、ほとんどの人は都道府県で答えるのに

横浜の人は「神奈川」ではなく「横浜」と答える。

これは横浜市民が他の市と一緒にするなというプライドを持ってるからだ」

なんて言われたことがありましたが、

もしかしたら、そういったプライドではなく「歌」が理由かもしれません。



横浜で育った人は「横浜市歌」を誰もが歌えます。

学校で教わるんですが、テンポもよく、言葉の響きがいいので、子どもは大好きで結構家でも歌ってる。

そう、この歌。「横浜で育った人は歌える」どころか、みんな「好き」なんです。

小中学校の入学式や卒業式に参加すると、自分が外様だということを痛感します(笑)。

式典では子どもたちだけじゃなく、保護者も歌っている人がたくさんいるんですね。

僕のように愛媛出身の人はまったく歌えないでオロオロするばかりです。

最初は本当に驚きました。「なんで歌えるの?」って。

でも「神奈川県歌」は歌われない。おそらくあることすら誰も知らない。

これじゃぁ、「地元は?」と聞かれたら「横浜」と答えるようになりますよね。


歌の力はものすごく大きいんです。


え?「愛媛県歌」は歌えるかって?

歌えますよ。

「海がある、山がある〜」

今でも学校で歌うのかな?



L&Rvillage

株式会社 L&Rヴィレッジは作家喜多川泰の事務局の運営をはじめ、学びと読書を通じて人生を豊かにする場を創造する会社です。