世 界 は そ こ に 住 む 人 の 観 念 の 総 和 で で き て い る 。

もし10人の人が、いや1000人、10000人、いや日本人のほとんど、そして世界に住む多くの人が「松尾は空飛ぶよ」と、当たり前のように思ったとします。

「松尾なら空くらい飛ぶよ。当たり前じゃん」と思ったとします。
 

私が道を歩いてたら
 

「今日は歩きなんだ?めずらしい」

 
と微笑まれたとします。


 
「松尾でしょ?そりゃ空くらい飛ぶよ。何驚いてんの?」


 
と思うようになったら、きっと私は空を飛べるのではないか...笑

 

 

... ... ... ...

野茂英雄がメジャーリーグで活躍する前、日本人メジャーリーガーは考えられませんでした。

実際に野茂選手がメジャーにいくときにも、活躍できるはずがない、という言葉ばかりでした。ちなみに野茂英雄 vs 清原和博 の対決は、当時野球少年だった私を夢中にしました。

 

野茂選手以来、日本人メジャーリーガーがどんどんと誕生するようになりました。

 

日本人の技術レベルが上がったから?短期間で?

 

それもあるかもしれませんが、一番は世の中の人の見方が変わったから、です。

日本中のみんなの見方とアメリカの人たちの日本人選手に対する見方が変わりました。

「日本人でもメジャーで活躍できる」と思うようになりました。

 

まさにバリバリバリと古い観念が壊れ、新たな観念が生まれた瞬間です。

 

その後、イチロー、松井、城島、新庄、田口、石井、井口、松坂、岩隈、田中...など書ききれないくらいの日本人が活躍しています。

 

 

「それは無理でしょう」

「難しいでしょう」

「年齢的にねぇ」

「楽しいばっかりじゃぁねぇ」

 

という眉間にシワを寄せてしまう観念。これが私たちの可能性の道を狭め、閉ざしてしまっていることがあります。

 

 

世界は、そこに住む人の観念の総和でできている。

 

小さい「世界」で考えるとよりわかりやすいですね。

 

例えば教室で「いつも悪いことをする子」という子がいたとします。クラスのみんなが「あの子は悪いことをするのが当然だ」という目でいると、その子はより悪いことをしやすくなり、 それが私だ、と思うようになります。

 

でも一人でも、その子の素晴らしさや、可能性、優しさや本来持っている優しさ、強さなどを信じてくれる人がいたら、その子は大きく変わる。

 

似たようなことは会社でも家でもありそうですね。

 

... ... ... ...

 

さて、空を飛ぶ話。

 

ライト兄弟が最初に空を飛びました。おかげで今では、空に鉄の塊が浮いていても誰も不思議がりません。

 

「飛行機?そりゃ飛ぶよ。鉄?飛行機は鉄じゃないと危ないでしょ?重くてもなんでも、飛行機は空を飛ぶんだよ」

 

野茂英雄も、ライト兄弟(兄弟なので二人ですが)も、世界の観念を破った一人です。

 

世界はそこに住む人の価値観の総和でできています。

 

同時にたった一人のチャレンジとその功績が、その価値観の総和全てを変えてしまうことがあります。

 

あなたが変われば周りも変わる。これは「ただの言葉」ではなく事実です。

 

職場でも教室でも家庭でもそうです。

 

ことの大小は問題ではありません。たった一人でも諦めずにチャレンジすることの価値はとんでもなく大きい。

 

 

そう思います。

 

 

matsuo

L&Rvillage

株式会社 L&Rヴィレッジは作家喜多川泰の事務局の運営をはじめ、学びと読書を通じて人生を豊かにする場を創造する会社です。