人事を尽くして天命を待つ

遣唐使船。

 

社会の授業中によく聞きましたね。

 

 

遣唐使船には、国家の代表として格上の唐の皇帝への挨拶、外交上のやりとりをする貴族や、文明の進んだ唐で学ぶ留学生・留学僧たちが乗っていました。

 

 

 

教科書の文字では太字で書いてある程度の印象ですが、大人になってリアルに想像してみると、遣唐使は生半可な気持ちでは行けません。

 

 

 

日数も相当かかるでしょうし(目的地の長安まで5ヶ月ほど)、帆船で、何かあったときに、救助のヘリもきてくれません。

 

 

日本からの使節団は4隻の船に分乗し、大使と副使は別々の船。

 

 

理由はどちらかの船が難破しても、大丈夫なように、です。

 

 

目指した港に全ての船が到着することはありえず、それぞれの船が別々の港に到着するのを前提で、中国・揚州で待ち合わせをしていたらしいです。

 

 

 

12月が謁見ですので、日本を出るのは、6、7月。

天候的に荒れやすそうですね。

  

 

 

海、陸路ともに、大変な旅程です。

 

 

 

そんな遣唐使の留学僧の一人に空海がいます。

  

 

空海を主人公にした小説で、空海の乗った船は嵐に遭遇します。

慌てふためく同乗者を傍目に、空海は平然と座っています。

 

 

 

「心配してもしなくても、船が着くときには着くし、沈むときには沈む」

 

 

 

 

仕事で差し迫った問題があれば、頭はフル回転で対処をする。

でも、心は未来への恐怖に囚われていない。

 

  

 

 

日本語のいい言葉。

 

 

「人事を尽くして天命を待つ」 

 

  

 

 

一瞬一瞬、これが体現できたら、自由でエネルギーに満ちていきます。

  

 

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