ふゆはつとめて。

「冬の一日の時間帯では早朝がいい」

 

そう語る歴史的な有名人といえば...?

 

そうです。今から1000年ほど前に生きた清少納言です。

 

枕草子の中で言っています。

 

 

「冬はつとめて(=早朝)がいい」

 

 

... 冬の朝が辛いと思うことのある私はハッとします。

 

 

 

それがいいと思うのか、それは嫌だと思うのか。

 

 

 

世界は捉え方で変わります。

 

自分の中にはすでに固定されてしまった世界の捉え方があります。

 

何もしなければ、昨日と今日とで世界の見え方に大差はありません。

 

 

 

でも、誰かの一言で、扉が開くようにガラリと世界の捉え方、人の見え方が変わる時があります。

 

 

 

それを求めて人は学ぶのかもしれません😊

 

 

 

「ピンチと思っているんですか?

 それ、変化するチャンスですよ」 

 

 

 

とか。

 

 

 

「そうだったんですか!?」

 

  

 

とか。そこから深く学び、日常で実践し、経験し、自分の新たな世界としていきます。

 

 

L&Rヴィレッジ まつお

 

 

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「 枕 草 子 」より。

 

 

春は明け方がいい。 

 

外に目を向けると

 

だんだんと白くなっていく山際がある。

 

薄っすらと明るくなってきた空には

紫色がかった雲が長く伸びている。

  

春の朝だ。

 

 

 

 

夏は夜がいい。

 

月が出ているのはもちろんだけど

 

月がなくて闇に覆われていたとしても

 

その中を蛍が飛んでいる。

 

たくさん飛んでいるのも

 

一つ、二つとほのかに光っているのもいい。

 

雨であったとしても

 

雨音が暗闇とともに私を包み込んでいる。

 

これもまたしみじみとした感じがする。

 

 

 

 

秋は夕暮れがいい。

 

夕日が、影になった山の、その端に近づいている。

 

そこを同じように影絵のようなからすが寝床へ向かって

 

三つ四つ、二つ三つと飛んでいるのが見える。

 

秋になると決まってやってくる雁がいるが

 

それが連なって飛んでいるのが小さく見えたりもする。

 

夕日がすっかり沈んでしまった後

 

風の音や虫の音などが外から聞こえてくる。

 

この趣のよさは、言葉では表現できない。

 

 

 

 

冬は早朝がいい。

 

雪が降っているのは言うまでもないが

 

霜がとても白かったり

 

霜はなくても、とても寒い朝に

 

急いで火をおこし

 

それを持って寒い廊下を渡っているのも

 

冬の朝に似つかわしい。

 

 

昼になって気温が暖かくなってくると

 

火桶の赤い火は目立たなくなり

 

白い灰色っぽくなってしまうのは、ちょっと残念だけど。

 

 

 

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ちょっとアレンジver

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株式会社 L&Rヴィレッジは作家喜多川泰の事務局の運営をはじめ、学びと読書を通じて人生を豊かにする場を創造する会社です。