「お陰様です」の次の時代に
「お陰様です」の次の時代に必要な心がけ。
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「こんにちは」
「こんにちは。〇〇くん、大学に合格したんですって?」
イメージはかなり昔の田舎。
通りすがり、近所のおばあさんとあるお母さん。
「そうなんですよ」
「本当によかったわね〜。えらいねぇ」
「ありがとうございます」
「いやぁ、よかったわねぇ」
「お陰様です。いつもありがとうございます」
と言って頭を下げる。
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「お陰様で」をただの言葉ではなく、本当に「そう思っていた」時代が日本にはあった、と思います。
冷静に考えると何の関係もない、近所のお婆さんと〇〇くんの大学合格。
でも「お陰様で」と素直に感じられる。
「ただの挨拶じゃないの?心の中はどうなの?」と思ってしまうのは極めて現代的なのかも。
今ももちろん「お陰様」という言葉はありますが、世の中を見ていると、「誰かが陰で自分のためにいいことをやってくれている」というよりは「誰かが陰で私のことを悪く言ってやしないか」と不安に感じている人の方が圧倒的に多い気がします。
情報化社会の影響でしょうか?
「お陰様で」の言葉が象徴する時代の、次の時代になっちゃったのかもしれません。
この人は目には見えないけれど、直接は関係ないけれど
「陰で私のために何かいいことをやってくれているんだ」
そんな思いから出る「お陰様で」という言葉は本当に幸せな言葉です。
「そんなわけないじゃん」なんて言わずに誰に対しても「お陰様で」と。
一見馬鹿に見えくらい「お陰様で」と思っておく方が幸せなのかもしれません。
「お陰様で」
放っておいたら形だけの「古き良き日本のことば」になってしまいます。
これを意識して取り戻す。
幸せな日本語ですからね。
そろそろお昼の時間ですが、それを美味しくいただけるのも、お陰様です。
L&R matsuo
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